■井上荒野さんに聞く① 2021年11月9日に亡くなった瀬戸内寂聴さんは愛に生きた。51歳で出家した理由の一つは、作家の井上光晴さんとの不倫関係を断ち切るためだ。光晴さんの長女で直木賞作家の井上荒野(…
■井上荒野さんに聞く⑧ 『あちらにいる鬼』を書いた井上荒野(あれの)さん(61)は、瀬戸内寂聴さんは最期まで「きっちりと生きた」と感じている。父の光晴さんは「生きることに執着」し、母は「着々と死んでい…
この時期、瀬戸内寂聴(当時· 晴美)は原稿を持って近所まで父·光晴を度々訪ねている。井上は7年続いた二人の関係をまったく知らなかった。1976年 ノートにしか書かない父の作品の清書をアルバイトとして引き受け、強い影響を受けた。 1979年 成蹊大学文学部英米文学科に入学し、同人誌サークル...
■井上荒野さんに聞く⑥ 瀬戸内寂聴さんは自らの体験を隠すことなく書いてきた。ただ、書かなかったこともある。その一つが井上光晴さんとの関係だ。長女の井上荒野(あれの)さん(61)が『あちらにいる鬼』を書…
『あちらにいる鬼』を書いた井上荒野(あれの)さん(61)は、瀬戸内寂聴さんは最期まで「きっちりと生きた」と感じている。父の光晴さんは「生きることに執着」し、母は「着々と死んでいった」と思う。3人にみる生と死とは。 連載「寂聴 愛された日々」の第1回「秘書の瀬尾まなほさんが語る ...
この時期、瀬戸内寂聴(当時· 晴美)は原稿を持って近所まで父·光晴を度々訪ねている。井上は7年続いた二人の関係をまったく知らなかった。1976年 ノートにしか書かない父の作品の清書をアルバイトとして引き受け、強い影響を受けた。 1979年 成蹊大学文学部英米文学科に入学し、同人誌サークル...