脾臓の占拠性病変に対する鑑別診断は難しく,腫瘍性病変が疑われた場合は診断と治療を兼ねて脾臓摘出術が行われることが多い.今回われわれは,乳癌患者の脾臓に生じた占拠性病変に対して脾転移を疑い,用事補助腹腔鏡下手術(hand-assisted laparoscopic surgery:以下,HALS)で脾摘術を行って炎症性偽腫瘍と...