常染色体優性の患者の多くにおいて,慢性腎不全の進行 とともに腎の腫大が認められる。透析後も腎囊胞の腫大は 進行していく 。腫大した腎囊胞の治療法として,硬化療法,開窓術,摘出術などがあるが,1999年に乳原らは,新たな 低侵襲治療としてのコイルを用いた腎動脈塞栓術を報告し ている。 机...
摘要: A 76-year-old male was previously found to have a renal cyst at the center of the right kidney, on a computed tomography (CT) scan for examination of another disease. The patient was admitted to the hospital because of fever. The CT scan showed an enlarged mass at the center of...
かの囊胞を含む腫瘤像(矢印)がみられる.腫瘤自体の被膜構造は明らかでなく,腹膜も描出されていない.さらに,腎であれば認められるべき腎盂·腎杯の形態や腎実質を同定できず,この腫瘤が腎を発生源としたものであるか否かを特定する材料に乏しい.しかし,位置的に腎を考えて矛盾がなく,腎の形態...
常染色体優性多発性囊胞腎(autosomal dominant polycystic disease:ADPKD)は,両方の腎臓に多数の囊胞が発生,増加することで腎機能の低下を引き起こす遺伝性の腎疾患で,病状は年齢とともに進行し,約半数の患者が70歳までに末期腎不全にいたる.腎囊胞以外に,肝囊胞,高血圧症,脳動脈瘤,心弁膜症などの...