新潟県出身の作家による本書は、72歳となった世阿弥晩年の物語だ。将軍足利義教の怒りに触れ、佐渡に流罪となった世阿弥がどのように生きたのか、その姿を描き出す。 佐渡の自然の中で、かつて佐渡に流されてきた都人に思いをはせる世阿弥。そして、何よりそこで出会う人々との交流から、その地の...